粉界隈が壊した僕の人生の彩りは粉界隈が飾った
僕は小学生の頃3DSで見た「HIKAKINチルドレン~」みたいな動画にハマってニコ動を見まくっていた。
それから僕はネットにハマり、ネットで僕のことを知ってくれるネット友達ができたくらいネットにのめり込んだ。しかし、リアルで友達は1人たりとも居なかった。
そのタイミングで3DSからスマホにバージョンアップしてニコニコ生放送を見るようになった。
面白かったが、どこか漠然とした閉鎖感と喪失感があった。
それを例えると、観光名所に来たら、屋台や資料はあるが、偉大な建造物は取り壊された更地に舞い降りた気分だった。
流れるコメントは更地に舞う砂埃程度だった。
あの面白いニコ生に来たのでは無いのか?面白かった栄光あるニコ生は過去の遺産なのか?
僕はリアルで友達もおらず、ネットですら満たされず、その時の僕は完全に無機質で情熱のないロボットのような存在だった。
ニコ生でコメントをしても、面白い事などいえず、読まれることもなかった。
そう、僕は文字であり、文献であり、読まれなければ価値がなく、文字通りの無価値な存在に成り果てたのだ。
ある時、「ずいえき」という生主の配信を見つけた。
その時僕が最初に打ったコメントは今でも覚えている。
「うわ汚っ!」
だった。そして、このコメントを初めて読んでくれたのも「ずいえき」だった。
どうやら、ずいえきという生主はryokiという生主と、確執があったそうだ。
ここからが僕のパウダーストーリーの始まりだった。
ずいえきのファン兼アンチだった僕は、ryokiという生主に興味を持った。
ryokiの配信は明確に『視聴者vs配信者』の構図が出来上がっており、配信の一体感が凄く楽しくて満たされた。
「5億」「ルルーシュ」「みーかどっ」
コメントのテンプレの面白さは、この界隈だけで通じる暗号のようで特別感が得られた。
今まで友達も仲間もいなかった僕からとって、この配信を見る日常は充実していた。
室井あきのり一族の血脈は色んな配信者が引き継いでおり、飽きることが無かった。
しかしネットでの充実が起こす弊害はリアルとの反動だった。ネット世界では充実していたが、リアルでは孤独であった。
それが悪い作用を引き起こし、リアルでもネット人格が目を出していた。
南米外国人の友達がスポーツの才能を見せてきた時は、「奴隷根性で鍛えられた血が騒ぐなぁ!」と言ったり、「南米のくせに肌が白いの、お前の一族ってハブられすぎて周りと交配しなかったから、メラニン色素が薄いんじゃね?白黒のキマイラとかその辺の黒人よりキモイじゃんwwwwwwww」などと、ネットでしか言わないノリをリアルで持ち出していた。
粉界隈で形成された僕の人格は、音を立てて破壊されていた。
高校に入った僕は、中学から環境が変化したことで、新たな人生を歩もうとした。
したのだが…僕にその才能など無かった。
そして何一つ、進歩も成長もないまま、高校三年生になってしまった。
そして今である。ニコ生で配信をしていたあの人たちは、もう粉界隈から飛び立ち、自立していった。
僕だけが置いていかれたのだ。
僕の人生を変えた粉界隈(及び、粉界隈に関連のある)人物ランキング
- ずいえき
- ryoki
- どりゃれいか
- ちあき
- 左むねむ
- みちね
- カマキリ爆弾
- シン
- あめだま
- おきゅ様
まとめ
中学生の頃、ネットにハマってニコ生を見ていたが、閉鎖感や喪失感を感じ、リアルでも友達がいない孤独な存在だった。しかし、視聴者対配信者の構図があるryokiの配信にハマり、ネット人格が現実でも出るようになった。